腰痛の起源～二足歩行と同時に腰痛が生まれたというのは、うそ！？～
人類の１０人に８人、８０％の人が腰痛を経験すると言うわれています。ではその原因とはなんでしょう？
諸説ありますが、人類は約500万年前から四足歩行から二足歩行へと進化を遂げ、手を自由にしました。
四足歩行の骨格をした人が二足歩行をするためには、まず足と骨盤を真っすぐにつながなくてはならないので、そう容易ではありませんでした。実際、今の人も骨盤は３０度ほど傾いています。
そのまま立つと前かがみのままになってしまいます。
ここで、人類は背骨を変形させる❝進化❞に成功しました。
それは、腰の部分で前方に、頸の部分で前方にふくらみをもたせ、真っすぐに立つことができるようになりました。 腰と首のS字型の彎曲した、生理的彎曲を得て真っすぐ立てるようになり、重力を逃がすようになりました。
しかし、いくら重力を逃がしているとは言え、反り返った腰で上半身を支え、重い頭を支える頸に過度な負担がかかるようになりました。人体の弱点になりました。
肩こり、腰痛が起こりやすい構造、身体になりました。
やはり、二足歩行が腰痛の始まりではないですか！？ と結論を急ぐのは待ってください。
もし、二足歩行が腰痛の直接の原因、二足歩行が腰痛の宿命であるならば、500万年前から腰痛が起こっていることになります。
それを確かめるべく、今でも狩猟生活をしているアフリカの原住民に取材をしたところ、誰一人腰痛持ちはいなかったのです！！ １日飲まず、食わずで獲物を獲る為に何十キロと移動するハードな日もざらにあるのにです。
では、腰痛はいつ生まれたのでしょうか？新説では今から、1万年前、❝格差❞が生まれた頃と言われています。今の❝格差❞はグローバル化・資本の循環の変化ですが、人類の初の❝格差❞は、
『農耕の始まり』です。今から、1万年前、ライ麦の栽培が始まり、食料を貯蓄できるようになりました。飢えの心配が減ったと同時に、麦、富の集中も始まりました。
ある村の農耕以降の時代の女性のミイラの背骨はひどく前に変形していたようです。農耕の始まりによって長時間の前屈作業が始まりました。ただでさえ、骨盤は少し前傾して、やっとその弱点を補ったのに長時間負担がかかる姿勢をする事になってしまいました。
前屈作業は体重の4.5倍もの負荷がかかると言うわれています。
また、同じ作業でもストレスを感じながらやるのとないのでは、腰への負担が違う事も最近発見されました。
ですから、厳密には腰痛の始まりは、二足歩行の始まりではなく、農耕の始まりです。大きく見ると、格差の始まり、なのかもしれませんね。う-ん、周りみんなお金がなかった鍼灸・あんま・マッサージ・指圧師の学生時代は、お金のストレスはなかったなあ～格差はなかった（笑）
いつの時代も格差はありますが、現代は新たな格差の時代に突入しています。したくても結婚できない、子供を産みずらい、自立できない、就職できない、ぎりぎりの生活、それにたいし、リッチすぎる人々・・・うつ、だけでなく、新たな病気（精神的)が生まれてるのかもしれません。例えば、訳もなく他人を攻撃する・・・など。
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