はり治療のリスク３～副交感神経優位によるだるさ、眠気～
鍼灸治療を行うと、だるさや眠気を伴う事があります。
鍼灸治療は身体のバランスを整え、自然治癒力を引き出します。
身体を回復させるためには、副交感神経をより優位にしなければならないのですが、鍼灸治療は様々ある手技療法（マッサージ、整体など）の中で、最も副交感神経を優位にさせる効果があります。
この一過性の反応を『瞑眩反応』といいます。
人は、夜がふけてくるにつれて副交感神経が優位になってくるので眠くなってきてより深い睡眠へといざないます。
そして回復して、明日への活力を得ます。
鍼灸治療は、そういった自然治癒力を底上げし、言わば鍼治療を受けた人のヘルパーであり、応援歌でもあるのです。
鍼治療に慣れてくると、そのだるさも心地良く感じられます。
だるさの感じ方は、その人の年齢、体力、食生活、鍼治療を受ける前後の日の睡眠、体調に関わってきます。
また、鍼治療の仕方にも関わってきます。
鍼の太さ、鍼の本数、鍼の刺入の深さ、角度、 鍼灸治療独特の補法、瀉法などで刺激量が変わってきます。
最近よく耳にする、❝トリガーポイント鍼治療❞などは良く効きますが、刺激は強い方です。
これらの瞑眩反応も、大抵は１、２日位でなくなります。
鍼治療を定期的に続けていると、体質改善が進み、この瞑眩反が和らいできます。
そして、定期的に通うことを勧めるのは、施術者がその患者さんの適刺激を見極め、痒い所に手が届くようになるからです。
出会ったのも何かの縁です。ご来院お待ちしています。
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