腰痛３５～脊柱管狭窄症による腰痛～
腰部脊柱管狭窄症の患者さんは、現在日本では、約３００万人いると推定されています。
加齢によって腰痛の椎骨が変形したり、脊柱管の後部を構成している黄色靭帯が厚くなったりして起こります。
早い方で、４０代後半から発症し、６０代位が多く発症し、年齢と共に頻度が高くなり、高齢者に多いです。
症状の特徴
○腰痛
○太ももやふくらはぎ、すねなどの脚に、しびれや痛み
○臀部周辺に、しびれやほてり
○間欠跛行（腰部脊柱管狭窄症の方の約７０％に現れます。歩いていると脚の痛みやしびれが強くなり、しだいに歩けなくなり、少し休んだり、前かがみになって休むとまた、歩けるようになるを繰り返す症状）
○排尿障害（腰部脊柱管狭窄症が進行した時に起こります。尿もれや頻尿など、尿がコントロールしずらくなる）
例
７０代男性Nさん
早期退職をして、現役時代から好きだったゴルフを頻繁にするようになりました。
以前からあった腰痛が最近、強くなり、歩行時に右足がしびれたり、すねが痛むようになりました。
先日、強い尿意を感じ、我慢できないことがありました。
整形外科の受診を勧め、受診した結果、腰部脊柱管狭窄症と診断されました。
排尿障害が少し始まっていたので、排尿障害がひどくなる前に、手術を選択しました。
※排尿障害がなければ、専門医が処方した薬と、鍼治療やマッサージといった保存治療で、もうしばらく様子を見るところでした。
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