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用賀HARU治療院の鍼灸師が読んだ本・築地魚河岸三代目②～坂東太郎～

2016.11.26

最高の国産養殖鰻を、ブランド化したウナギ、その名は、

【坂東太郎】

ちなみに、みなさんが知っている高級牛の松坂牛も人間が手を加えたものです。

その後、三代目と評論家は、この❝坂東太郎❞を食べに行きます。

すると、並の天然鰻を遥かに上回っていることに、気付きます。

坂東太郎というのは、元々、利根川の別名で、その名をウナギに冠したのは、利根川の１１月の天然下りウナギを味の目標にしてつくっているからなのです。

利根川の下りウナギといえば、天然の中でも最高との一つと言われています。

それで、坂東太郎の養殖場を訪ねます。

そこで、こだわり、愛情、手間暇、お金をかけて、そこにたどり着いた状況を知ります。

そして、認知され、市場に出回るまで１０年かかったと言います。

それまで養殖が安いのは、当たり前だったので、市場では相手にされなかったのです。

価値を分かってもらうのに、それだけかかったという事です。

その坂東太郎の成功を契機に、日本各地の養鰻業者は、坂東太郎の味を目指し、にわかに活気づいてきたのです。

そして、日本の養鰻業者は生き残りをかけ、量から質へ、本物を作ろうという方向にシフトしていったのです。

それで、希望のウナギと呼ばれているのです。

　１９６４年東京オリンピック以降、高度成長期を経て、バブル経済も弾け、長い不況が続き、元気を無くし、ただ安くて空腹を満たすだけのチェーン化した食べ物が、もてはやされていますが、その一方で、徐々に本当にいいものならば、その価値に見合った価格が認められる時代も来ています。

日本人は、いい物を作るセンス、知識、技術、勤勉さを本当は持っています。

それを我々が忘れないかぎり、メイド・イン・ジャパンは大丈夫。

日出国、常に日が昇りつづけ、身体を温め、道を照らしてくると信じています。

　つづく

＜補足＞

これは、養鰻業界だけではなく、マッサージ・整体業界、鍼灸業界にも言えることです。

今から、十数年前、規制緩和になり、民間資格の学校、国家資格の学校が増え続け、それに比例するように安価なマッサージ店、経験不足な院が増え続け、しっかり治療をする硬派な整体院、鍼灸院がどんどんつぶれていきました。

安い、入りやすい、立地の良さ、広告、宣伝などによる露出の多さなどに、人々が惹かれすぎた結果、資本のあるチェーン店が増え、少ない経験の方でも働けるお店が増え、技術だけ磨いていても、難しい時代になりました。

しかし、近年、一方で自分の大事な身体を任せるのだから、良い物を、本物を受けようという方も増えてきていると感じています。

用賀HARU治療院は、より良い物、その価値に見合ったものを提供できるよう、また、本物を受けたい方達の受け皿となり続けられるよう、日々精進しております。

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　　　用賀HARU治療院の治療行為、施術行為は、金銭のやり取りだけではなく、信頼関係の上で成り立つものだからです。

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