用賀HARU治療院の鍼灸師が読んだ本~暗幕のゲルニカ~

2019.05.17

 

ゲルニカ

 

 

2018年秋(9月)、原田マハさんの❝暗幕のゲルニカ❞を読みました。

 

私は、恥ずかしながらゲルニカについて、ピカソの絵くらいしか知りませんでした。

 

夏辺りから、通勤時の脱スマホに成功したので、だいぶ読書の習慣が戻ってきました。

 

しかし、鍼灸治療、整体の本か、ビジネス書か恐い本を読んでいたので、小説は読み切れるかなあ~と不安がありましたが、読み始めて数ページで、この本で描かれている時代のピカソの生きた時代と9・11の時代の話に入り込めました。

 

毎回思いますが、原田マハさんの絵画についての作品は、その画家が生きた時代に、その画家と会って話したかのような自然さと、尊敬の念と、芸術への愛が見事に融合しています。

 

話は、ピカソが生きた時代、第二次大戦直前からのお話と、主人公が生きている時代、9・11の直前からのお話が平行して描かれ、やがて繋がっていきます。

 

映画にできそうなスリリングな展開も大変楽しめましたが、原田マハさんの絵画作品は、その絵や画家について分かりやすく描いてくれるので、読んでいる時だけではなく、その後も興味が持てるようにしてくれるのがとても嬉しいです。

 

以前からピカソについては、感覚的には凄い人なんだろうと感じましたが、何が凄いかとかは、よく理解していませんでした。

 

エネルギッシュな奇天烈な人かなと・・・・

 

 

それがこの本でよく分かりました。

 

あ~、稀有な天才だったんだと。

 

本以外の補足では、美術教師だった父が、息子の絵を描く能力が突出していて、あまりの天才ぶりをみて、絵を描くことをやめたとか、美術学校でも、すべての課題を一瞬でこなしてしまったとか。

 

箱根のポーラ美術館で見た、❝青の時代❞と呼ばれた【海辺の母子像】は20歳で描いています。

 

 

e6b5b7e8bebae381aee6af8de5ad90e5838f

 

 

そして25歳の時にピカソは、それまでの絵を、絵画の概念を壊し、そこから唯一無二の画家の道を辿ります。

 

従来の遠近法にとらわれない、キュビスムと呼ばれる独自の表現方法を作りました。

 

ゲルニカはその後です。

 

 

1937年4月26日、人類初の空爆がスペインのゲルニカという片田舎に、ナチスの手によって行われました。

 

まさか、空から爆弾が落ちてくるなんて思わなかったでしょうね。

 

無抵抗の村は全滅したようでした。

 

この記事を読んだピカソは激怒したとありますが、その様子を本の中では、その記事を読んだピカソは新聞をびりびりに破いて踏んずけ、秘書に、また新聞を買ってこいと頼みました。

 

秘書が買い直し、ピカソに渡しました。

 

また目を通したあと、びりびりに破いてしまった。

 

当時の恋人ドラは、3紙目の新聞でようやく記事を読んだとありました。

 

その後アトリエに籠って、構想を練り、一気に、縦349、横770センチの巨大な絵を、6月4日に描き切ってしまったようです。

 

このエピソードは個人的に気に入っているシーンですが、ありうるな!と思いました。(ドラの証言を基に書いているかもしれませんし、原田マハ氏の推測かもしれません)

 

そしてピカソという人物を、きっと的確にとらえているんだろうなと感じました。

 

 

また、2001年9月11日に同時多発テロがあり、2003年にイラク戦争に入ります。

 

国連の安全保障理事会の会議室のロビーの前に、反戦の象徴となったゲルニカのタペストリーが飾られているのですが、当時のブッシュ政権のパウエル国務長官が会見する時に、ゲルニカの姿がありませんでした。

 

布で隠されていました。

 

といった史実を基に話は展開していきます。

 

 

楽園のカヴァスと共に、お勧めできる本です。

 

ちなみに、ポーラ美術館では、2017年9月24日まで(あっ誕生日だ)、「ピカソとシャガール展」を開催しており、世界で3点しかないタペストリーが来ていました。

 

タペストリーは、2018年5月11日まで展示していたようです。

 

遅かった・・・😿

 

ゲルニカの所在地を調べてみると・・・・

 

 

本物は、ニューヨークMOMA美術館への亡命を経て、スペインのプラド美術館にあります。

 

 

タペストリーの1点は、国連にあります。

 

 

2点目は、フランスのウンターリンデン美術館にあります。

 

 

ラスト、3点目は・・・・

 

 

なんと、群馬県立近代美術館にあります!

 

行かなければ❕

 

とそんな気になった傑作本でした。

 

 

 

 

 賀で、効果的で丁寧な鍼治療を、お探しなら《用賀HARU治療院》の、はり+プロフェッショナルコース(90分)がおすすめ!

 

 

用賀駅東口徒歩5分、中町通り用賀郵便局斜め向かい1階 

 

 鍼治療・鍼灸治療・骨格矯正・はり治療・低周波通電鍼療法・指圧・整体・灸頭鍼・マッサージ・整体術・骨盤矯正・ストレッチ・美容鍼・美顔鍼・翡翠ローラ・あん摩・トリガーポイント鍼療法・インナーマッスル押圧法・鍼・矯正・はり・耳つぼ・お灸・きゅう・カイロ・炭酸ミスト・足裏マッサージ

 

 肩こり・腰痛・鎮痛効果・眼精疲労・頭痛・姿勢改善・小顔・偏頭痛・足のだるさ・むくみ・身体の歪み・腰臀部痛・フェイスライン・ターンオーバ活性化・腕のだるさ・背部痛・四十肩・五十肩・片頭痛・坐骨神経痛・ゴルフ肘・膝痛・胃腸の不調・肩凝り・リフトアップ・しわ等、ご相談ください。

 

予約制 03-6805-6882 

 

メール haruchiryouin@outlook.com 

 

 

※ ご予約を考えの方へ

 

   予約の変更等は、お早目のご連絡、前日までに、ご連絡ください。

 

   用賀HARU治療院の治療行為、施術行為は、金銭のやり取りだけではなく、信頼関係の上で成り立っています。

 

   やむ得ず、遅刻する場合も、必ず一報ください。

 

   次の予約に影響がありますので。

 

   直前や度重なるキャンセルなどの、悪質なキャンセル等は、次回以降、お断りいたします。

 

 

 

営業時間 10:00~20:00(最終受付19:00)

 

定休日  木曜日 他 

 

       勉強会(整体・マッサージ)などのお休み有(不定期)

 

       ホームページにて随時お知します

 

            5月20日(月) 都合により、お休み

 

     5月28日(火) 都合により、お休み

  

   

地図