用賀にて、整体師が読書した本③空より高く

2016.01.13

こんにちは。冬が到来しましたね。

 

ゲレンデ関係者は少し安心していますかね！？

 

 

今回紹介する本は、重松清さんの『空より高く』です。

 

重松清さんの作品は、多くの主人公が❝中年❞か❝少年❞の作品が多く、中年であれば、離婚、リストラ。

 

少年であれば、いじめ、両親の離婚、親父が妙に厳しい。

 

というパターンが多く、全体的に暗いのですが何とか這い上がっていく、いこうとする内容が多いように感じられます。

 

また、その中にもユーモアがあり、最後はハッピーエンドではないかもしれませんが、どこか温かい気持ちになる、一筋の光を残し、救いがあり、人生を教えてくれる話が多いです。

 

私は、主人公が❝中年❞の話を好んで読んでいます。

 

 

そんな中で、今回の『空より高く』は少年、青年（高校生）の話なので、ドロドロの暗い話かなあ～と思いきや、装丁から爽やかな感じで、そんなイメージとはちょっと違うようだったので読んでみる事にしました。

 

 

廃校が決まっている学校に入学し、始まりの時点で既に❝終わり❞を感じている子が主人公なんですが、どことなく諦めの感じが漂い、さめています。

 

そこに、まったく場に合わない、熱すぎる非常勤の先生が赴任してきて、その先生が放送で全生徒に向かって放つ❝レッツ・ビギン！❞

 

が少しずつ、生徒の心に、主人公の心に、さざ波をたて始め、それぞれの❝レッツ・ビギン！❞を始める・・・・

 

 

この話のキーワードが❝レッツ・ビギン！❞　主人公に思いを寄せるムクちゃんの真っ直ぐさは忘れていた感情を思い出させます。

 

主人公、ネタローが一歩を踏み出しかねている時に、ムクちゃんが『ネタロー君、レッツ・ビギンです！』と後を押したり、自分自身を後押しをするシーンは、単純でよくありがちですが、人生では常に遭遇する事であり、悩み葛藤することは、日常で誰もが思い当たるのではなのでしょうか！？

 

ダイエット始めようかな～　でも正月は食べちゃうよね～　

 

走ろうかな～　でも寒いよね・・・　

 

鍼治療を受けようかな～　でも怖いなあ～　　

 

用賀HARU治療院にいこうかな～　　でも・・・・

 

　❝レッツ・ビギンです！❞

 

またジン先生が言っていた、❝終わりもまた始まり❞や自分の父を気遣う生徒に対して、❝お父さんはおまえが張り切っているのを見てると、張り切るんだ❞など、目新しい事や難しい事はたいして言ってないのですが、響く言葉が随所に出てきます。

 

人生は、あまり難しく複雑に考えてはいけないのかもしれません。

 

私は、筋トレを❝レッツ・ビギン❞しました。（サボらないようにします）

 

２０１６のあなたは何を始めますか？　　❝レッツ・ビギンです！❞

 

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