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用賀HARU治療院の鍼灸師が行く~ゴッホ展・上野の森美術館~
2020.05.26
(2019・11)
上野の森美術館に着いた時は、既に2時を回っていました。
時間が良かったのか、思ったより空いていました。
展覧は、ゴッホの歴史に沿って絵が置かれていました。
また、ゴッホの絵画をたくさん集めるのは、現代では至宝としてかなり厳重であり、金額的にもかなり難しいのもあってか、ゴッホ展と言う割に、他の人の絵が多く展示していました。
ただ展示しているのではなく、展示しているゴッホの絵に、関係している人の絵や、その時にゴッホに影響を与えたとされる方の絵を展示していました。
そこで感じたのが、我々がイメージするゴッホの絵は、晩年、亡くなる数年の絵であり、とても❝独創的な❞傑作として認知していますが、それまでの道のりは、決して独創的ではないということです。
その時、師事していた方の絵と、そっっくりな絵が並べて展示してありました。
・・・・天才は1日にしてならず・・・
もちろん、才能は満ち溢れていたのでしょうが、天才として花開くには、色々な方の技法、考え方、アプローチを学び、模倣していたことが分かりました。
色々経験し、試行錯誤し、あの黄色系を基調としたゴッホ色彩、そしてゴッホの独特な印象画を完成させたんだと分かりました。
どの絵が心に残ったかというと、なかなか選ぶことはできませんが、あえて選ぶなら、やはり晩年の絵に偏ります。
スケールの大きさと、天高く、何処までも自由だと言わんばかりに伸びた【糸杉】
精神病院からみた風景【サン=レミの療養院の庭】
そして、サン=レミ療養院の最後の数日に描かれたとされる希望を感じる【薔薇】
これらがとても印象に残りました。
薔薇は、生命の象徴としてとらえていたゴッホが生き生きと、自分の心身の体調が回復しているかのように描いていました。
この薔薇を観ても(診ても)、ゴッホは自殺したのではなく、事故だったのではないかと感じてなりません。
【糸杉】が表紙
この日は、午前にゴッホの映画【永遠の門・ゴッホの見た未来】を観て、午後はゴッホの展覧会に行き、1日ゴッホ尽くめでした。
ごくたまには、そんな日があってもいいのではないのでしょうか。
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