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用賀HARU治療院の鍼灸師が乗り越えた曲②～１・開業前の整形外科時代～
2021.10.23
時は、鍼灸院勤務を経て、整形外科で、毎日リハビリ、マッサージ、そして鍼治療に明け暮れていた頃。
勤務していた整形外科のドクターは、理解のある先生で、一早く整形外科内で、鍼治療やマッサージを取り入れていました。
一昔は厳しく恐かった先生も、近年は、ほとんど怒らず、包容力と放置の狭間の先生でした(笑)。
やる気のある者には、後押しをしてくれますが、やる気のない者には、とことん放置でした（笑）。
私は、既に具体的に開業を視野にしていたので、積極的に日々の業務から学ぼうとしていたので、とても良くしてもらい感謝しています。
「軽部君が必要と思ったら、鍼治療をどんどんやっていいから！」
その先生は、無駄な事を言わないので、私は、素直にその言葉を受け取り、実践しました。
かといって、先生のリハビリ指示書に、【鍼治療】や、
「あの患者さんに、はり、やってあげて」
などとあるわけもありません。
リハビリ中に、自分で必要性を説き、有効性を説明し、営業し同意を取り、初めて鍼治療をするのです。
これは、いい勉強になりました。（今に役立っています）
当時のスタッフは、ほとんど鍼治療をしていませんでした。
前に在籍していて開業していった先輩達を最後に、鍼治療は、ほとんどゼロの状態でした。
そこに私は風穴を開けるように、声をかけていきました。
鍼灸院での経験があるとはいえ、整形外科に通っている患者さんと鍼灸院に来ている患者さんでは、鍼治療の理解度や慣れなど、全然違います。
そして、まだまだ素人に毛が生えた位なので、こちらも必死でした。
本当に治るのか！？
自分の手に余る症状なんじゃないのか！？
患者さんとドクターに迷惑をかけるんじゃないのか！？
その頃は、半分は自分の経験、そしてもう半分は本当に人助けの気持ちでやっていました。
鍼治療での歩合はもらっていませんでした。
鮮明に思い出すのが、明らかに辛そうにして座っている堅気ではない方に、（リハビリのスタッフも事務のスタッフもみんな触れずにいた（笑））
こう見えて、痛いの我慢してます
「だまされたと思って、鍼やってみませんか？」
MRIの画像のある診断書を見せてもらうと、中度のヘルニアでした。
手術か保存治療か迷う所です。
今思えば、よく声をかけたなあ～と思います💦
それだけ純粋に鍼治療で何とかしてあげようと思っていたのと、新宿のど真ん中の立地なので、毎日が刺激的だったので麻痺してたのかもしれません。
その刺激的だったのも、接客のいい勉強になりました。
損得なしに、治療してあげた結果、改善され、手術を避けられるようになりました。
「君は、救世主だよ」
おっかない方から言われると、それはそれで嬉しかったです。
<つづく>
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