はり治療は、なぜ痛みに効くのか？３～オピオイド受容体が働き、末梢性鎮痛～
鎮痛システムは、脊髄や脳だけではなく、末梢にもあるんです。
炎症が続くと、中枢（脳、脊髄）だけではなく、末梢でも痛みを抑えるために様々な事が起こります。
その中に、オピオイド受容体というものが出現して、オピオイドという物質とくっついて痛みを抑えます。
オピオイドとは、『オピウム』、アヘン、と 『オイド』～様の、という言葉からできており、アヘン類縁物質と言う意味です。
アヘンの含まれる物の中に、モルヒネがあり、それが強力に鎮痛効果を起こします。
オピオイドは内因性の鎮痛物質であり、βエンドルフィン、エンケファリンといった物質がそうで、末梢や中枢で痛みの抑制を行います。
鍼刺激により、誘発されたオピオイドが末梢のオピオイド受容体が働き、局所的に鎮痛が起こるんです。
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